令和6年度
文化庁「文化部活動改革(部活動の地域移行に向けた実証事業等)」

事業の趣旨

少子化の中でも、将来にわたり我が国の子供たちが文化芸術に継続して親しむことができる機会を確保するため、「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」(令和4年12月スポーツ庁・文化庁)を踏まえ、文化部活動の地域連携や地域文化クラブ活動への移行に向けた環境の一体的な整備を図ることとしている。
このため、本事業では、子供たちが地域で文化芸術に継続して親しめる環境整備を進める際の課題解決に取り組むための実証を行い、その成果を効率的・効果的に全国に普及することで、地域の実情に応じた文化芸術活動の最適化と体験格差の解消を図る。

事業概要

文化部活動の地域移行等に向けた実証事業等

文化部活動の地域連携や地域文化クラブ活動への移行に向けた環境の一体的な整備に向け、下記Ⅰ.~Ⅲ.において全国各地での実証事業や重点地域での政策課題への取組等を実施するとともに、各地域から創出された成果等の情報収集・分析・発信など、全国的な取組を推進する。

Ⅰ.地域文化クラブ活動への移行に向けた実証事業

各都道府県・市区町村の地域における文化芸術推進体制等の下で、コーディネーターの配置を含む運営団体・実施主体等の体制整備や指導者の確保、参加費用負担への支援等に関する実証事業を実施する。

Ⅱ.重点地域における政策課題への対応

地域文化芸術環境の整備に先導的に取り組む地域を重点地域として指定し、政策課題への対応を推進する。

Ⅲ.地域文化クラブ活動推進事業

文化部活動のうち、休日の活動日数・時間が多い吹奏楽部や合唱部等に対して、子供たちが身近な地域で学校の文化部活動に代わり得る継続的で質の高い多様な文化芸術活動の機会を確保できるよう、全国的な規模の文化芸術団体等を中心として、文化部活動の地域移行等の課題へ取組む実証事業を実施する。